胸が痩せないダイエット方法を徹底解説します【部分痩せについても解説】

こんにちは、筋トレ栄養マニアのかしろ(@kashiro_kona)です。

胸が小さくならないようにダイエットをしたいんだけどどうすればいいのかな?

今回はそんな女性ダイエッターが抱えがちなお悩みについて解説していきます。

結論から言うと、完全に胸の脂肪を残したままダイエットをすることは不可能です

ただし、胸をなるべく小さくさせないようにしながら痩せるダイエット方法というのは存在します

ポイントは、脂肪が分解される仕組みです。

以下より、詳しく説明していきます。

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胸が痩せないダイエット方法を徹底解説

まず大前提として、胸のサイズを完ぺきに維持したままでダイエットするのは不可能だということは重ねてお伝えしておきます。

まずはその理由からです。

体脂肪はホルモンによって分解される

そもそも体の中に蓄えられた体脂肪は、どのようにして減少するのでしょうか。

脂肪が燃焼される時、まずは体脂肪がグリセロール脂肪酸に分解されます。

そして分解された脂肪酸は血中へと放出されて遊離脂肪酸となり、それがミトコンドリア内に運ばれてβ酸化というエネルギー生産経路の中で消費されて、結果として体脂肪が減少するのです。

ちなみにこの体脂肪をグリセロールと脂肪酸に分解する時に働く酵素が、HSL(ホルモン感受性リパーゼ)と呼ばれる酵素になるのですが、このHSLを活性化させるのがノルアドレナリンアドレナリンなどのホルモンになります。

他にも成長ホルモン甲状腺ホルモンにも同様にHSLを活性化させる作用があると言われていますが、これらに共通するのが、血液と共に脂肪へと運ばれてくるという点です。

なので体脂肪が減少するということは、体脂肪にHSLを活性化させるホルモンが血液と共に運ばれる状態の事を指しているのです(他にも条件はあるのですが、それは後ほど説明します)。

そして人間は、当然ですが自分の血液の流れを自分の意志でコントロールすることは出来ません。

なので胸の脂肪にはホルモンを運ばずに、その他の部位だけにホルモンを運ぶということは不可能であるということが分かりますね。

これが胸のサイズを完ぺきに維持したままダイエットすることが不可能な理由です

胸以外の部位を先にダイエットする

しかしながら、極力胸の脂肪を残したままダイエットをする方法というのは存在します。

それは実に簡単な方法です。

胸だけを残すのが難しいのなら、胸以外の部位をなるべく先に痩せさせてしまえばいいのです

そうすれば、胸のサイズダウンは極力抑えつつ痩せることが可能ですね。

なので胸のサイズをなるべく維持したまま痩せるダイエット方法とは、部分痩せにも通ずるやり方になるのです。

胸以外が痩せるダイエット方法

ではここからは本格的にそのやり方を解説していきます。

ポイントは下記の3点です。

  • 胸以外の部位の血行を促進させる
  • 有酸素運動ではなく筋トレを行う
  • アドレナリンのα受容体を阻害する

また、大前提としてなのですが、これからお伝えするダイエット方法はあくまで、脂肪が燃焼されるようなカロリー制限を行っている前提でのやり方となります。

なのでこれらの方法を実践しただけでは部分痩せどころか体重はほとんど変わりませんので、その点を踏まえてご覧ください。

>>【PFCバランス】減量期に読むべし!筋トレしながら脂肪だけ落とす正しい食事法を徹底解説!

胸を残したダイエット法①:胸以外の血行を促進させる

脂肪の分解がホルモンのはたらきによるものであることは、先述した通りです。

ということは、逆を言えば痩せたい部分の血行を促進させてやれば、その部位の脂肪が分解されやすくなるということでもあります。

具体的な方法としては筋トレですね。

実は筋トレを行うと運動後に、使われた筋肉へと血液が大量に流れ込みます。

それによって筋肉が一時的に膨らむパンプアップという現象が引き起こされたりもします。

>>パンプアップは筋肥大に効果アリ!パンプアップの方法についても解説

パンプアップを起こすコツとしては、30~40回は可能な重量で、出来るだけ多くの回数をこなすことです。

もう1回も上がらないという限界ギリギリの回数を攻めましょう。

それらを痩せたい部位、例えばお腹周りなら腹筋、太もも回りならスクワットなどを行うことによって、脂肪燃焼が促進されるのです。

ハイレップでのトレーニングが難しい筋トレ初心者の場合は、自分が出来る範囲の筋トレでもOKです。

胸を残したダイエット法②:有酸素運動ではなく筋トレ

ダイエットには運動が良いとはよく言われますが、その理由の1つが、運動をして興奮すると、ノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されるようになるからです。

ノルアドレナリンがHSLの活性化を通じて、脂肪の分解を促進させることは何度も説明しましたね。

ですがその運動なのですが、なるべく有酸素運動ではなく筋トレを行うようにしましょう。

その理由は3つあります。

  • 全身運動では胸の脂肪も減少してしまうから
  • 有酸素運動はリバウンドしやすい体になるから
  • 筋トレをすることで筋肉からマイオカインが分泌されるから

まず1つ目の理由についてですが、有酸素運動は主に、全身の部位を使った運動を行うことになります。

しかしそれでは当然、胸の脂肪も他の部位の脂肪と等しく燃焼してしまうのです。

さらに全身運動を行うと、女性の場合胸も揺れてしまいますよね。

しかし胸揺れのような負荷のかからない運動は、その部位の血流を促進することにも繋がってしまうのです。

血流が促進する=脂肪が分解されやすくなるということなので、どうしても有酸素運動をしたい場合は、スポーツブラなどでしっかりと胸が揺れないように固定した状態で行いましょう。

2つ目の、有酸素運動がリバウンドしやすい体にしてしまう理由については【ダイエット】残念ながら有酸素運動では太ります【正解は筋トレ】という記事で詳しく解説してますので、気になる方はそちらをご覧ください。

そして3つ目の理由の所に、耳慣れないマイオカインという単語がありますね。

これは何なのかひと言で説明すると、運動することによって筋肉で作られるホルモンの総称のことを言います。

一般的にはホルモンは脳下垂体甲状腺副腎といった体内の部位で生成されると言われていますが、最近になってそれが筋肉においても生成されることが分かったのです。

マイオカインの種類は非常に多く、まだ個々の物質がどのようなはたらきを持っているのかは、完ぺきには解明されてはいません。

ですがその中で、IL-6(インターロイキン6)という物質には、脂肪の分解を促進させる効果があることが分かっているのです

参考:Metabolic effects of interleukin-6 in human splanchnic and adipose tissue.

実際「上半身の筋トレ+下半身の有酸素運動」と「下半身の筋トレ+上半身の有酸素運動」に分けて脂肪減少効果を測定した研究というのが存在するのですが、両グループとも筋トレを行った部位の脂肪の方が減少したという結果が出ております。

今まで部分痩せは神話に過ぎないと考えられてきたのは、脂肪の分解が血中から運ばれてくるホルモンによってのみ行われると考えられてきたからです。

ですが筋トレを行うことによって、筋肉からも脂肪を分解するホルモンが分泌されることが段々と判明してきましたので、いずれはもっと確かな理論として部分痩せの方法が確立されていくかもしれませんね。

胸を残したダイエット法③:アドレナリンα受容体を阻害する

女性と男性では、脂肪のつきやすい部位というのが異なります

これは男性ホルモン女性ホルモンのはたらきの違いによるところが理由の1つなのですが、実はもう1つ原因があるのです。

それが、α受容体の分布の違いです。

α受容体とはアドレナリンを受容するレセプターの1種であり、おもなはたらきとしては、脂肪の分解を邪魔する効果があることが知られています。

このα受容体なのですが、男性の場合は腹や腰回りに多く、女性の場合はお尻や太もも回りに多く分布していますので、男性と女性では脂肪の付き方が変わってくるのです。

と、α受容体に脂肪の分解を邪魔するはたらきがあるということは、α受容体を阻害してやることによって、脂肪の分解を促進することが可能だということでもあります。

α受容体を阻害する物質はいくつか存在するのですが、その中でもサプリメントとして気軽に手に入る物質には「ヨヒンベ」というのがあります

ヨヒンベとはハーブの1種であり、サプリメントとしては男性の勃起改善薬として売られていることが多いです。

またサプリメントの形状としては経口摂取するタイプがほとんどなのですが、経口摂取した場合は全身に効いてしまいますし、なにより血圧に異常が発生するなどの副作用の恐れもあります。

なのでヨヒンベを用いる際はカプセルから中身を取り出して、普段使っているクリームなどに混ぜて直接痩せたい部位に塗布するようにしましょう。

そうすることで局所的にα受容体を阻害することが出来ますし、なにより全身に回るさいは大した濃度でなくなっているので、副作用の心配もありませんので。

Herb Pharm ヨヒンビン
Herb Pharm

さいごに

以上が、胸が痩せないダイエット方法についての解説でした。

運動生理学的にはまだまだ部分痩せは理論として確立されてはいないので、今回ご紹介した内容はエビデンスレベルの低い方法だということは最後に付け加えておきます。

それでも、理論上はこの方法を用いれば、局所的に脂肪を減少させることは可能となります。

あくまでも、きちんと食事制限をして、全身の脂肪が減少する状態を作り出している前提ではありますが。

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