ダイエットを継続的に行っていると「最近体重がなかなか落ちてくれなくなった」という時期が必ずやってきます。
それは身体が今の食生活に「慣れて」しまったからかもしれません。
そんな停滞期を打破するための考え方として、「チートデイ」というものを今回はご紹介します。
ホメオスタシス
まず、なぜダイエットには停滞期と呼ばれるものが存在するのかについてご説明します。
人間には「ホメオスタシス(恒常性)」という機能が備わっています。これは簡単にいうと、体が現在の状態を維持しようとする現象の事をいいます。
ダイエットする為には摂取カロリー<消費カロリーの状態を作り出す必要があるのですが、このマイナスカロリー状態が長く続くと、体が「生命の危機」であると勝手に判断して、現在のカロリーでも生命活動を維持できるように体を変化させてしまうのです。
このホメオスタシスが働いた状態こそが、ダイエットにおける停滞期であり、ある意味では順調に減量が進んでいる証拠でもあるのです。
停滞期を打破するためのチートデイというやり方
この停滞期を打ち破る為の方法はいくつか存在するのですが、今回はその中の1つであるチートデイというやり方についてピックアップします。
チートデイとは何か。直訳すると「騙す日」という事になります。その名の通り目的は、自分の身体を騙す事にあるのです。
つまりはホメオスタシスが働き、低消費状態となった体を騙す事によって、代謝を元に戻そうというのが、チートデイの考え方の基本です。
チートデイの実施方法
では、チートデイとは具体的にどのような事をすれば良いのか。
超・分かり言うと「丸一日、とにかく食べまくる」これがチートデイのやり方です。
しかし、当然ですがこれを実施するにあたって守った方がルールというものもいくつか存在します。
チートデイのルール「摂取カロリーは3000kcal~5000kcal」
まずはその食事の仕方に関するルールです。基本的に、チートデイにおいてはどのようなものを食べてもOKです。
脂モノや、ジャンクフード、デザートなんでも大丈夫です。むしろ消費カロリーをオーバーするくらいを摂取しないと意味がありません。
基準として言われているのが、「基礎代謝の3倍」や「体重×45kcal」という数値です。
どちらの計算式を選んでも個人的にはさほど変わりないと思いますが、どちらにせよ算出される数値は「3000kcal~5000kcal」という値が多いので、このくらいを目安としましょう。
逆に「3000kcal~5000kcal」もの食事を摂取出来ないという元々食の細いような人は、チートデイを取り入れるべきではありません。
体調を壊す恐れもありますので、別の方法を選択しましょう。
チートデイのルール「実施するのは“1日“だけ」
そして最も重要なのがこちらになります。チートデイは“デイ”とついてある通り、必ず1日だけに限定して行うようにしましょう。
いくら停滞期を打破するためと言っても、2日、3日と続けていれば当然太ります。
逆に1日だけに留めておくと、翌日はチートデイ実施前よりも体重が一時的に増加するかもしれませんが、数日かけて元の体重に戻っていき、やがては停滞期前と同じ水準で体重が減少するようになっていきます。
チートデイのルール「状態に合わせて頻度を変える」
先ほども説明した通り、チートデイとは停滞期を打破するためのテクニックです。
なので当然、ダイエット中の停滞期に合わせて実施する必要があります。
一般的には現在の体脂肪率からどのくらいの頻度でチートデイを取り入れた方が良いのかは決まっています。
下記がその目安です。
30%以上:必要なし
30%前後:3~4週間に1度
20%前後:2週間に1度
15%前後:10日に1度
10%前後:1週間に1度
7%以下:4日に1度
体脂肪率が高い状態だと、ホメオスタシスは働きにくいので、チートデイを取り入れる必要はありません。また、上記はあくまでも「目安」であり、順調に体重が落ちているようであればチートデイを行う必要もないでしょう。
チートデイのルール「ストレスを感じない事」
そして何より大切なのが、罪悪感なくおもいっきり楽しんで食事をする事です。
「太ったらどうしよう」や「痩せなかったらまずいな」などと考えながら食事をしてしまうと、ストレスを抱えることにもなりかねません。
チートデイは停滞期打破の為に行うと言いましたが、もう一つの目的は精神衛生の回復という狙いもあります。
簡単に言うと、ストレス解消ですね。
ダイエットを長期間続けることによって溜まったストレスを、1日限定で解放する事で翌日からのダイエットを改めて頑張っていく。
これが正しいチートデイのやり方になります。
まとめ
ダイエットの基本は自らの食生活を管理する事に在ります。その中に「チートデイ」という特別なやり方を取り入れる事で、さらに効率よくダイエットを進める事が出来ますので、皆さんもどうぞ試してみてください。