【日本人4人目が誕生】IFBBプロとは。その凄さを解説!

先日(2019年5月)に行われた山岸アイリス・クラシックという大会において、2人のIFBBプロが誕生しました。

このIFBBプロの資格を持つ日本人選手は今回新たに資格を得た2人を含めてわずか4人しかおらず、とてつもなく狭き門であることが分かります。

ただ「なんとなく凄そうというのは分かるんだけど、いまいちどう凄いのかが分からない」という方も、正直多いのではないでしょうか?

かくいう私も、どういう資格かはぼんやり知ってはいたのですが、具体的にIFBBプロになったらどうなるのかはきちんと理解できていませんでした。

なので今回は、IFBBプロとはどんな資格なのか、これを持っているといったいどんな事が出来るようになるかについて詳しく見ていきます。

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IFBBってどんな団体?

IFBBプロがどんな資格なのかを理解する前に、まずはIFBBを含めたフィットネス団体について取り上げて説明していきます。

IFBB

国際ボディビルダーズ連盟と呼ばれる、世界最大・最古の由緒ある団体になります。元々は一つの団体だったのですが、現在はIFBBプロとIFBBアマチュア(エリートプロ)に分かれており、一般的にIFBBという時にはIFBBプロの方を指します。

今回詳しくご説明するIFBBプロの資格を取得すると、このIFBBが主催するプロコンテストへの出場資格を得ることが出来るのです。

IFBBの大会はサプリメントメーカーなどがスポンサーをしていることもあり、優勝者には2万ドルの賞金が授与されるなど、文字通り破格の待遇を受けれます。

NPCJ

この団体はIFBBの下部組織であるアマチュア団体NPC(National Physique Committee)の日本版にあたります。

設立は2015年と比較的新しい団体なのですが、従来のコンテスト区分以外にも初心者向けの部門を設けたり、ショーとしてのパフォーマンスにも非常に力を入れている事からも、間口の広い団体となっている事が特徴です。

また、2017年にはNPCJとIFBBが単独契約を締結した事から、日本で活躍する日本国籍の選手でもIFBBプロの資格を得る事が出来るようになりました。

これが今回の新たなIFBBプロの誕生に繋がっている訳なのです。

JBBF

1982年に設立された、日本最古のです。日本ボディビル・フィットネス連盟の略であり、その1番の特徴はドーピング検査を極めて厳格に行なっているという点にあります。

また、JBBFに選手登録をすると原則他の団体が主催する大会に出場できなくなるという規定があり、それが理由でIFBBプロである  選手が処分されたというニュースも記憶に新しい出来事です。

ちなみにJBBFはIFBBアマ(エリートプロ)の傘下に入っておりますので、JBBFの大会で良い成績を残すことによって、IFBBエリートプロの資格を得ることができます。

IFBBプロになるとどうなる?

IFBBプロコンテストに出場出来る

団体説明の時にも書いた通り、IFBBが主催するIFBB proのみが出場出来る大会にエントリーすることが出来るようになるというのが1番の特徴です。

ボディビルの世界最高峰の大会である「ミスター・オリンピア」もその大会の一つであり、優勝賞金はなんと40万ドル(4800万円)にも昇るというので、非常に夢のある話ですよね。

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こちらは副次的なメリットとなります。一般的にボディビルダーという職業はあまり儲からないと言われています。

何故なら、アマチュア大会においてはほとんど賞金が出ない事もしばしばあり、プロコンテストでも最高峰の大会を除けば200万~300万程度というのが普通だからです。

なのでボディビル選手で稼いでいる人と言うのは、本業以外の部分でいるジムの経営やアパレルブランドの運営などで収入を得ている人がほとんどなのです。

ごくまれに、それ以外で稼いでいる人もおり、それらの選手の多くはスポンサー契約による契約料を貰っているというケースがあります。

日本人初のプロボディビル選手である山岸秀匡選手はアメリカのサプリメントメーカーとスポンサー契約を結んでおり、それらによる収入は数億円にも昇るのではと言われています。

他にも、トレーニングにかかる費用や大会に出場する為の渡航費用などをスポンサーが負担してくれる場合もあるので、スポンサーがつくというのはプロボディビル選手を目指す上では非常に重要です。

日本人IFBBプロ選手

竹本直人選手

竹本選手のプロフィール

通称:安納芋マン。ツイッターのアカウント名にも入れるくらい、芋好きを公言して憚らないところからそう呼ばれています。IFBBプロになるまではゴールドジムに勤務しており、2018年8月付でそちらを退社。現在はReXeRという超高級フィットネスジムにてトレーナーとして勤務されています。

他にもマッスルデリというトレーニー向けの宅配弁当サービスを提供している企業とスポンサー契約を結んでおり、これからのますますの活躍が期待される選手となっております。

田口純平選手

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田口選手のプロフィール

竹本選手がIFBBプロの資格を得た大会で、竹本選手のオーバーオール2位に次ぐ3位入賞し、同じくプロ資格を得た選手になります。

田口選手は高校時代はラグビーをしており、それがきっかけで筋トレにはまるようになったそうです。以前はACE GYMというプライベートジムでトレーナーとして勤務おりましたが、現在はICONIQという高級会員制ジムで働いています。

トレーニングを始めたのは19歳からとの事なので、わずか6年でIFBBプロにまで登り詰めたとの事なので驚きです。

小池友仁選手

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小池選手のプロフィール

本名よりも、Youtuberとしての「JIN」というハンドルネームの方が有名ですね。筋肉系Youtuberとしては知らない人はいないであろうほど有名な選手ですが、冒頭でお話しした、今年の5月に行われた大会のオーバーオールで優勝した事から、晴れて日本人3人目のIFBBプロとなりました。

ここまで有名な動画投稿者がIFBBプロとなりましたので、いい意味で今後のフィットネス業界全体を左右する出来事となるかもしれませんね。

選手やYouTuberとしてだけではなく、アパレルブランドである「I’M BODY Jin」を運営されるなど、非常にマルチに活躍されている選手となります。

今後は動画の再生数もますます伸びていくでしょう。

児玉 晋一郎選手

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児玉選手のプロフィール

これまでの3選手は全員「フィジーク」という部門において、IFBBプロの資格を得ていましたが、児玉選手は「ボディビル」部門においてIFBBプロとなられた選手になります。

児玉選手は幼いころから「マッチョ」に憧れており、大学時代にハワイに旅行をして現地で数多くの「マッチョ」を実際に目の当たりにした事がきっかけで、ハワイに移住する事を決意します。

その後実際にハワイに移住してしまうのですが、そこから始めてボディビルの大会に出たのは2014年と、なんと移住してから10年もの月日が経過していたそうです。

その後着実に大会において実績を重ねていく、小池選手と同じ大会のボディビル部門において見事IFBBプロの資格を得ます。

児玉選手はハワイでトレーナーとしても働いているので、興味のある方は是非ハワイ旅行の際にでも足を運んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

日本人としては快挙となる、IFBBプロとは何なのかについて見て行きましたがいかがでしたでしょうか。少しはその凄さが伝わったのではないかなと思います。今後はこの選手達が、プロの大会で活躍する姿を是非応援していきましょう。

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